上海市内から蘇州まで車で2時間半。ドライバーは日本語、英語ともにほとんど通じない。筆談での対応がベターである。
「虎丘」「寒山寺」へ向う。
「虎丘」には東洋のピサの斜塔といわれる「虎丘塔」が存在感を奏でている。
「寒山寺」では1つつくと10歳若返るといわれる鐘を数回ついてみた。細い運河には行き交う姿こそ見られないものの小船がつながれていて、水郷の赴きある風景が楽しめる。
上海に戻り南京路で下車。さながら歌舞伎町を思わせる、異国情緒漂うネオン街の歩行者天国へ向った。デパートや商店が居並び活気は満点。自分までワクワクしてしまう雰囲気…。
夜は上海蟹の名店「上海王宝和酒家」で楽しく夕食を誘う。
話題のスポット新天地はレトロでノスタルジックな街にスタイリッシュなショップが並ぶ。欧州系の観光客も多い。ヌーベルキュイジーヌのバー&レストラン「T8」を粋に楽しむ。
豫園へ。
朱色の中国様式の建物が情緒深い。土産物から雑貨宝飾に至るまで物と人が溢れ、中程の湯気の立上る屋台ではアツアツの饅頭などを求めて行列は途切れない…
クリントン元大統領夫妻が訪れた料理店「緑波廊酒楼」で飲茶を味わい、庭園を見ながら茶館「湖心亭」の中国茶で一息。ほっとする…。
中国一の都市上海は、従来抱いていた中国のイメージを払拭した。
反対に巨大空港や高層ビル、活気みなぎる勇ましい人々、歴史と文化、広大な国土は正しく21世紀の世界最大のマーケットであると感じた。
この体験は中国に対する自分の想いを納得させるのに充分なものであった。 |