Shige's memory
■松本清張記念館
松本清張記念館

あらゆる規範を超えた作家「松本清張」。1992年8月4日82歳の生涯を終えるまで、長・短編合わせた約千篇は多大なる刺激・活力を社会に及ぼした。
松本清張記念館はJR小倉駅から車で約10分に位置する。すぐ横には「小倉城」「リヴァーウォーク」が位置し、この近辺一体が「成長と共に歴史・文学的雰囲気」を醸し出している。
作家としては42歳という異例のスタートであったが、1953年には「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。また、1958年には「点と線」「眼の壁」が空前のベストセラーとなり社会派推理小説ブームを巻き起こした。

フィクション、ノンフィクション、評伝、古代・現代史など創作の領域を拡大するが、いづれの分野においても究極の目的は「人間存在の深奥を見据えること」であったと聞く。

館内には彼の遺品、家族へ宛てた葉書なども展示されている。また彼の小説を短編アニメで紹介するコーナーなどの演出は見事である。