Shige's memory
■YOSAKOIソーラン祭り
YOSAKOIソーラン祭り

札幌6月の風物詩「YOSAKOIソーラン祭り」。
今年で13回目を迎えるが、これまでの歩みは決して順調ではなかった。第6回では累計赤字は2000万円に達し、2000年には急成長する祭りへの反発か、ごみ集めをするボランティア学生の前で不審物が爆発し11人が負傷する事件も起きている。
また、当初の企画段階においては大通公園の使用許可が下りず、毎日警察署に通うが門前払いの日々であった。結局、「デモ行進」という形で使用許可を取り、1992年の6月、10チーム・1000人の参加者でこの祭りはスタートした。

YOSAKOIソーラン祭り

そもそも、この祭りは「*長谷川 岳(がく)」氏の想いから始まった。
1991年の夏、当時北海道大学の2年生であった彼が高知で母が病気(転移性のがん)の治療をしていた折、その母から「気晴らしに地元(高知)の『よさこい祭り』でもみてきなさいよ」がきっかけとのこと。この祭りを見た時の、若者の自発的な表現によるもの凄いエネルギーに鳥肌がたち衝撃をうけたそうです。そして、こんな祭りを北海道につくりたい、そして母親にも生きる希望を持って欲しい、そんな思いにかられたそうです。

いまやこの祭りは、約4万人が参加、観客動員も202万人を超すまでに成長している。 また、今年はYOSAKOIソーラン祭りの「公式ソング(So-ran〜海の神様)」も完成し、YOSAKOIソーランとサルサが出会いひとつになった。

実際に長谷川さんに会って話を聞いたのですが、本当に好青年で印象の良い方でした。

*YOSAKOIソーラン祭り組織委員会専務理事。(株)yosanet取締役。1971年愛知県生まれ
www.yosanet.com