日本の「滝・森林浴の森・遊歩」百選に認定されている名勝『赤目四十八滝』。
奈良と三重県のほぼ県境を東西に流れる滝川の上流 約4キロにわたり渓谷美を織り成している。ある書物によると実際のところ「滝としての数」は二十三とも言われている。もともと四十八という数字は滝の数ではなく、阿弥陀如来の済度四十八願になぞられ、四十八手のように数の多い例えを表現しているわけです。
この渓谷は、室生火山郡の活動によってできたといわれています。
赤目の由来は修験道の祖、役小角(えんのおづぬ)の伝説になぞられ、彼がこの地を拓いたとき、赤い目の牛に乗った不動明王が現れたという伝説からとも、阿弥陀滝の転訛ともいわれています。
特に紅葉の時期は樹木・渓流・滝が奏でるマイナスイオン・音色、また透き通った川の中には、天然記念物のオオサンショウオも棲み神秘的な空気を醸し出しています。
滝そのものはナイアガラの滝とか、那智の滝とか…
規模の点においてはまるで比較にはなりませんが、森林浴を兼ねて、ある時には俗世間を忘れ、癒しを求める場所にはお薦めのスポットかもしれません。