出版・マスコミ業界でアメリカ最大の会社をつくり巨額の財を成し、またその富を美術品や骨董品へ注いだ大富豪の「新聞王　ウィリアム・ランドルフ・ハースト氏（1863〜1951）の大邸宅。

このハーストキャッスルは、サンフランシスコとロスアンジェルスの丁度中間あたりに位置し、ロスからは車で約4時間。

現在は、カリフォルニア州公園課に寄贈（ハースト氏の死後6年後の1957年）され記念館となり、毎日多くの観光客が訪れている。
見学ツアーは５コース。季節限定のガーデンツアーやイブニングツアーなどもある。リピーターも多いが、原則係員が同行しないとツアーはできない。
広大な敷地内は本屋敷、来客用の離れのゲストハウスなど、スペイン語で「太陽の家」「海の家」「山の家」「大きな家」などと名づけられたいくつかの建物に分かれている。それぞれに豪華に装飾された部屋、またひときわ目を引く古代ギリシャ神殿のように美しい屋外の「ネプチューンプール（海の神）」や屋内のローマ風のプール、また幾何学的な庭園など、当時のハースト氏のこの屋敷に注いだ情熱（完成まで28年間）や財力には本当に圧倒される。