USA Tour Guide Galley
Guide12:
ホワイトサンズ国定公園〜カールスバッド洞穴群国立公園(世界遺産)

ロスを真夜中に出発。フリーウェイ10号でひたすら東に800マイル走る。14時間でホワイトサンズに到着。世界最大規模の石膏砂丘地帯は、見たことのない見渡す限り真っ白な砂世界。幻想的な光景だった。日没時間だったため、夕陽が風紋を写しだし神秘的。触ってみるとパウダーのように細かな粒子の砂は、日が沈むと足が痛く感じるほど冷たくなっていった。

世界最大規模の石膏砂丘地帯夕陽が風紋を写しだし神秘的

カールスバッド国立公園ホワイトサンズから南東に少し下るとカールスバッド国立公園がある。こちらは世界最大の鍾乳洞群だ。砂漠地帯の地下にこんな大きなもうひとつの世界が存在していたという驚きは、行ってみないと分からないという感じだ。地下229mまでビジターセンターのエレベーターで降りると、もうそこは別世界だった。鍾乳石の美しさや規模の大きさはとても自然に作り出されたとは思い難い。
別の洞窟への入口もある。突然パックリと大きく真っ黒な口を開けた入口に近ずくと、頭の痛くなるような異臭が鼻をついた。ここのもう1つの名物であるコウモリの住みかであるバッドケイブだ。暗くて見えないだけでひょっとしたら壁中びっしりいるのではないかと思うほど激しい臭いだ。そして非常に急な下り坂を地下229mまで降りるのだから、一応手すりはあるものの、暗いし足元は滑りやすいしでけっこう大変だ。時々洞窟内を照らす青白い電灯がなんとも言えない不気味な雰囲気をかもしだしている。こんなところには怪人か何かいても不思議ではない・・・とつい妄想たくましくなってしまう。怪人ではないが実際、夏季には夕方になると50万匹という、夕空を黒く染めるほどのコウモリが餌を求めて一斉にこの入口から飛び立つのも名物となっているそうだ。そんなの見たくない・・・

鍾乳石の美しさや規模
コウモリの住みかであるバッドケイブ

帰りもまた14時間かけて帰路につく。

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